スマホで見づらいだけで、良い商品や誠実なサービスでも選ばれにくくなります。
逆に「見やすい」「押しやすい」「迷わない」だけで、広告費を増やさなくても問い合わせや予約が増えます。
ここでは、小さな会社や店舗でもすぐに実践できる「スマホ見やすさ」と売上の関係、その整え方を具体的にまとめます。
1. 「読む」より先に「続けるか」が決まる
人はまず「読みやすいか」「ストレスがないか」を直感で判断します。
画面を開いた最初の3秒で、文字が小さい。
行間が詰まっている。
どこを押せばいいか分からない。
これだけで離脱が発生します。
内容が良いかどうかは、その先の話です。
ファーストビューに「一言の価値提案」と「主な行動ボタン(問い合わせ・予約・電話)」が見えるだけで、次の一歩に進みやすくなります。
2. 見やすい=行動しやすいに直結する
見やすさは「行動のしやすさ」と同義です。
ボタンが親指で押しやすいサイズか。
価格や営業時間が一目で分かるか。
問い合わせの手段が並びすぎて迷わせていないか。
目的の情報とボタンが近くにあるほど、行動率は上がります。
価格の近くに「相談ボタン」。
地図の近くに「経路ボタン」。
写真の近くに「予約ボタン」。
こうした「セット配置」は、スマホでは特に効果的です。
3. 写真・文字・余白の整え方
写真は“雰囲気を伝える”より“判断を助ける”ものを優先します。
例)店内の座席感、施術スペースの距離感、商品のサイズが分かる写真。
文字は本文16px以上、行間は1.7前後が読みやすい目安です。
見出しは要点だけを短く。
段落は長くしない。
「。」の後で改行し、話の区切りでは<br><br>で間を作ります。
余白は“装飾”ではなく“理解のための空気”です。
詰め込みすぎず、指でスクロールしたときに節目が分かるリズムに整えると、読み進めやすくなります。
4. 速度と安定性は信頼そのもの
表示が遅いだけで、売上のチャンスは目減りします。
大きすぎる画像を適正サイズに。
上部で使う画像は圧縮し、不要なスクリプトは読み込まない。
使っていないフォントやCSSは削除する。
「開く→スクロール→押す」が止まらない。
これがスマホ体験の最低ラインです。
安定して速いサイトは、それだけで“しっかりしたお店”という印象を与えます。
5. 地図・電話・予約が“親指一つ”で完結
スマホの強みは、その場で行動できることです。
・電話番号はタップで発信できるリンクにする。
・地図はアプリで「経路案内」が開くようにする。
・予約は最短2~3タップで完了する導線にする。
よく使う行動はフッターに固定するのも効果的です。
例)「電話」「LINE」「予約」の3つだけを固定バーに配置。
迷わず目的を達成できると、来店率や予約率は確実に上がります。
6. 今日からできるチェックリスト
90日でやることはシンプルです。
①目標と計測を決める → ②迷わない導線をつくる → ③検索に強い記事を積む → ④速度と安定性を整備 → ⑤内部リンクと構造化で評価を逃さない → ⑥週1で小さく改善。
今日すぐに見直せる項目は次の通りです。
・本文16px以上、行間1.7前後か。
・「。」の後で改行し、段落の区切りは<br><br>になっているか。
・ファーストビューに価値提案と主ボタンがあるか。
・電話・地図・予約が2~3タップで完了するか。
・価格のそばに「相談」や「予約」ボタンがあるか。
・画像がはみ出していないか。
・ページの読み込みが引っかからないか。
ひとつ直すたびに、数字は少しずつ良くなります。
まとめ
スマホで見やすいだけで、ユーザーは「読む前」に離脱しません。
そして、見やすい=行動しやすい。
文字・余白・写真・速度・ボタンの位置を整えることは、広告費をかけずに成果を伸ばす近道です。
まずは、価値提案と主ボタンを最初に。
情報とボタンをセットで。
電話・地図・予約は親指一つで完了。
株式会社T&Cでは、スマホ見やすさの診断から設計、実装、運用まで一貫して支援しています。
「どこから直せばいい?」という段階でも構いません。
まずはお気軽にご相談ください。